昨今の物価高で、お金の悩みや不安を抱える人がとても増えているんじゃないでしょうか。
「豊かな暮らし」をするには経済的に余裕のある状態がとても重要になってきます。
この記事では、家計管理の重要性を知ってもらい、とても簡単に黒字家計が作れる方法を解説していきます。
是非、一緒に家計管理に取り組んでもらい、豊かな暮らしの土台を築きましょう。
家計管理の目的って?
皆さんのご家庭ではどのように家計管理をしていますか?
夫がやる、妻がやる、家計簿をつける、家計簿アプリを使う、Excelでつける等々、各ご家庭でいろんなパターン・やり方がありますよね。
でも、実はどんなパターン・やり方であっても構わないんです!
大事なのは、家計管理の目的を達成しているかどうかです。
そこで、家計管理の目的とは↓↓↓
①毎月の収支を把握する
②家計を黒字化し、安定的に貯蓄を増やす
③生活防衛費を貯め、長期的な資産形成に向けた経済的土台を作る
①毎月の収支を把握する
【収入−支出=貯蓄】
こんなにシンプルな式が家計管理の最も大事な部分になります。
お金が貯まらない人は、この単純な式の解がプラスに出来ていないってことなんですね。
例.1 収入 20万円−支出 15万円= 5万円 (貯蓄が5万円増えた)
例.2 収入 25万円−支出 30万円= −5万円 (貯蓄が5万円減った)
最も意識すべきなのは収入の範囲で暮らすということ。
どれだけ稼いでいても、それ以上に使っていれば貯まるわけ無いですからね。
②家計を黒字化する
家計管理をする主な目的は長期的に継続して貯蓄を増やしていくことにあります。
そこで重要なのが毎月必ず収支が黒字になり、安定的に貯蓄を増やしていけるかどうかです。
先月は黒字で貯蓄できたけど、今月は赤字で貯金が減ってしまったなんて事があると、安定的に貯蓄を増やしていくことが出来ませんからね。
貯蓄を増やすには、収入を増やすか、支出を減らすか、どちらかしか無い!
めちゃくちゃ当たり前のことなんですが、これホントに大事なことです。
収入を増やすのはとても難しく、時間もかかります。
その点、支出の削減はダイレクトに効果が出るので、安定的な黒字家計が作れるようになります。
支出削減の方法は後ほど詳しく解説しますね。
まずは、毎月きっちり貯蓄ができるように意識を変えてみましょう。
黒字の月、赤字の月がバラバラでなかなか思うように貯蓄ができない人は
→→→少なくてもいいから毎月必ず黒字にする!
毎月、手取りの1割くらいの貯蓄ができている人は
→→→手取りの2割を貯蓄に回すぞ!
こういう感じで2割の人は3割、3割の人は4割というふうに今よりも貯蓄目標を少し高く設定してみましょう。
そうして少しづつ貯める割合が増えていくのは、ゆとりのある暮らしに近づいている気がして、結構ワクワクするものです。
③生活防衛費を貯める
生活防衛費とは突発的なトラブルや事故、病気、自然災害などで急な出費が必要になったときに使うための資金。
そのような万が一の場面に遭遇しても、自分と家族が当面の生活が維持できるように備えておくお金のことですね。
生活防衛費の実際に必要な金額は家族構成や年齢や職業によって違ってきますが、一般的には月の基礎生活費の6ヶ月分から1年分と言われています。
基礎生活費とは生活に必要な最低限のお金のことで、遊興費や、嗜好品の購入などの贅沢消費は除外します。
- 家賃
- 光熱費
- 食費
- 医療費
- 教育費
- 交通費
- 通信費
これらの基礎生活費を計算し、その何ヶ月分が必要かを考えればいいわけです。
基礎生活費が15万円で6ヶ月あればなんとか乗り切れると思えば15万円×6ヶ月で90万円あれば良い訳ですね。
周りに親戚や頼れる人が多く、何かあっても援助が見込めるから3ヶ月分でいいだろう
住んでいる地域には知り合いが少なく、両親も高齢なので自力で乗り切るしかないから1年分はほしい
こんな感じでザックリでもいいので生活防衛費を設定してみましょう。
支出の見直しは固定費削減から!
ここからは支出の削減に焦点を当てて見ていきましょう。
先に見てきたように、収入の額より少ない支出で生活できれば貯蓄ができるんでしたね。
では、支出を減らすって実際にはどうやったらいいのでしょうか?
結論から↓↓↓
固定費の削減で、支出は【簡単に劇的に】減らせる!!!
節約の頑張りどころを間違えてはいけない!
支出を減らす方法というと、【電気をこまめに消す、食費を抑えるためにスーパーをハシゴする、洗剤や調味料などギリギリまで使って少しでもモトを取る】のような、いわゆる節約を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
しかし、このような細かい節約をしても月に数百円から良くても千円くらいの節約にしかならないでしょう。
また、この少ない節約効果のためにムダに時間を使っているとしたら、むしろ逆効果になってしまいます。
意識してほしいのは時間単価
あなたが数円の電気代節約のために家中の電気を消して回る、数十円安い卵のために遠くのスーパーに行く、これらの行動で、仮に月に500円の節約になり、そのために使った時間の合計が1時間だったとします。
これって、要するに時給500円の仕事をしたのと同じなんです。
今の時代、バイトの時給でも1000円を下回ることはあまりないですよね。
つまり、微々たる節約のために、それ以上に価値のある時間を失ってしまったということなんです。
その節約行動の1時間を使って、スポットバイトをしていれば時給1500円が稼げるかもしれませんし、家族や友達との有意義な時間に使えたかもしれません。
固定費を見直し、支出を大幅に削減しよう!
家計の支出削減にも時間単価の考え方はとても重要です。
つまり、少ない時間と労力で大きな支出削減ができれば最高なわけです。
そこで毎月一定の金額で発生する固定費の削減に注目してみましょう。
主な固定費
- 家賃
- 住宅ローン
- 修繕積立金
- 火災保険
- 車のローン・税金等
- 自宅のネット回線費用
- スマホの通信料
- 各種サブスク費用
- 生命保険
- 医療保険
- 子どもの習い事、学習塾
これらの固定費は毎月当たり前のように支払っているため、あまり意識することがないかもしれませんが、年間で見れば、かなりの金額になり、家計支出の大部分を占めています。
そんな固定費を少しでも削減できれば家計改善の大きな一歩になりますよね。
この中で特に注目したいのが
簡単に見直せて、生活の満足度が下がらない項目
例えば、ネット回線やスマホの通信料などは乗り換えが簡単で、個人でも月に数千円、家族全体なら1万円以上の削減も可能です。
それから、住宅関連でいうと、賃貸の火災保険などは管理会社にすすめられた保険を解約し、自分で探せば同じ保障内容で、もっと安い保険商品を見つけることもできます。
さらに持ち家の方は住宅ローンの借り換えも積極的に検討すべきところです。
金利の安い別のネット銀行などで借り換えると、ローン残高によっては数百万単位でお得になる場合もあります。
おすすめの固定費削減項目とその効果
①家賃・・・賃貸の家賃は更新時期かどうかに関わらず、いつでも値下げ交渉することができます。
月に数千円から数万円の削減!
年間数万円から数十万円の削減!
②住宅ローンの借り換え・・・金利の低い他行で借り換えるか、現在の銀行で金利の引き下げを依頼する。
住宅1戸につき数十万円から数百万円の削減!
③火災保険・・・賃貸の火災保険を管理会社指定のものから、自分で見つけた保険会社に乗り換える。
年間で数千円の削減!
④ネット回線とスマホのSIM・・・低料金かつ充分なサービスを提供している業者に乗り換える
家族全員で月に数千から数万円の削減!
年間で数万円から数十万円の削減!
⑤各種サブスクの解約・・・使用頻度が低い、満足度が低い、そんなサブスクを解約する。
月に数百円から数千円の削減!
年間数千円から数万円の削減!
⑥生命保険、医療保険の見直し(解約)・・・公的保険制度をよく調べ、必要最低限の契約に見直す、解約する
月に数千円から数万円の削減!
年間数万円から数十万円の削減!
いかがでしたか?
このように、私たちが当たり前に支払っている費用の中にも、契約の乗り換えや解約をすることで年間でとんでもない額の支出削減ができる項目がゴロゴロあるんです。
住宅ローンの借り換えや、保険の見直しにはある程度の事前調査や学習が必要なので少しハードルが高いですが、自宅のネット回線や、スマホのSIMの乗り換えなど、比較的簡単にできる項目も沢山あります。
これらの項目をなるべく最適化して、毎月の固定費を大きく削減できば家計はずっと楽になり、長期的な黒字家計がラクラク作れるようになるので、是非頑張っていきましょう!
私たち夫婦がしてきた家計改善/固定費削減の経緯
それでは、私たち夫婦が実際にどのような家計改善に行動をしてきたかを紹介します。
家族構成や住んでいる地域によって、できるもの・できないものがあると思いますが、参考になれば幸いです。
削減できた金額が大きい、クルマ関連と通信費を見ていきますね。
①クルマを手放し自転車生活に移行/年間45万円の支出削減!
結婚して間もなくリース契約で車を所有しました。
車検も自動車税の支払いなどもリース会社がやってくれるので自分では何も考えなくて良いというのが決め手でした。
車の購入、点検、整備に時間や労力をかけたくない人にとっては良い選択かなと率直に感じました。
私たち夫婦にとって問題だったのは、車の使用頻度がかなり少ないということでした。
当時の自宅は最寄りの駅から徒歩10分でしたし、徒歩圏内に何件もスーパーがあり、買い物に困ることもありませんでした。
それと、私たちはキャンプやアウトドアといった車を必要とする趣味も特になかったので、本当に使用頻度が少なかったです。泣
そんな訳で、妻の転職を期に引っ越しを決めた際、車生活を辞めることにしました。
引っ越し先は自転車だけで生活ができるように、【駅近・低料金のコミュニティーバスがある・坂道が少ない・自宅近くにスーパーや店舗が多い】を条件に探しました。
そんな訳で、マイカーライフを辞めて約1年になりますが、極めて快適で本当に良い選択をしたと思っています。
車を手放して改善できたのは
3万円/月×12ヶ月+任意保険+ガソリン代+消耗品代=年間45万円の削減!
一方、マイカーライフから自転車ライフに変えたことによる金銭的負担は
1.自転車購入代金・・・スポーツバイクと装備一式×2台分=5万円
2.新居周辺で使うコミュニティーバスの乗車代金=転居し半年で5千円(すべて夏場に使用)
これくらいしか無かったですね笑
自転車は車を手放す1年ほど前にイオンバイクで1台15,000円のものを2台買いました。
現在2年ほど乗っていますが全く壊れることもなく、まだまだ何年でも乗っていけそうです。
さらに新居では駐車場代がかからない事と、給油や洗車といった、車を持つと必ずついてまわる時間と労力の削減ができた事もかなり嬉しい点でした。
②自宅ネット回線とスマホ通信料の乗り換え/年間18万円の支出削減!
現代の生活に欠かせない費用の一つに通信費があります。
選ぶサービスによって金額の差はかなり大きいので、今よりも安いプランに乗り換えられると、ものすごい金額が削減できます。
1.自宅のネット回線
我が家では以前、自宅のネット回線にSoftBank Airを使っていました。
SoftBank Airを選んだ理由は工事いらずでルーターが届いたらすぐに使えるという点でした。
それと、コロナ禍当時に頑張っていたポイ活で35,000ポイントがもらえるのも大きかったです笑。
SoftBank Airを使ってみての感想は、一般に言われるほど悪いもんでもないかなって感じでした。
少なくても我が家の使用環境では何の不満もなかったですね。
(気になる方はネット上の口コミなんかを見てみてください)
初年度は割引が効いて少し安かったですが、以降の4〜5年は月額5,400円くらいになっていました。
SoftBank Airの使用感に特に不満はなかったんですが、楽天モバイルの料金が魅力的すぎてあっさり乗り換えました。
楽天モバイルで契約したのは、データをどれだけ使っても月額3,280円になる、Rakuten最強プランというもの。
その楽天モバイルのSIMにモバイルルーターがセットになって、なんとキャンペーンでルーターの価格が1円になっていたので即決で乗り換えました。
というわけで
SoftBank Airの5400円−楽天モバイルの3,280円=月額2,120円の削減!
年間24,440円の削減!
2.スマホの通信料金
スマホの通信料金もコロナ禍の前と後で大きく変わることになります。
コロナ禍前は夫婦ともにソフトバンクのデータ使い放題のプランに入っており、月額は2人で15,000円ほどでした。
そこから、コロナ禍のポイ活目的でahamoに乗り換え、そのあたりからもっと安いプランが各社から出てきて、さながら格安SIMの戦国時代に突入したって感じでした。
そんな数ある通信会社、プランの中から、電話はpovo、データ通信はIIJmioと、2つのSIMを同時に使うダブルSIM運用をすることになりました。
povoは基本料金がゼロ円で済ませられるのが特徴で、必要に応じてデータ容量などをトッピングしていく仕様になっています。
妻は電話を使用しないのでトッピング無し、夫は仕事で電話を使うので月額550円のかけ放題をトッピングをしています。
IIJmioの方は、2人とも毎月2ギガのデータ専用SIMを契約しており、2人で880円で済んでいます。
なので現在の夫婦2人のスマホ通信料金の合計は夫990円+妻440円=1,430円ですね。
コロナ禍以前に契約していたソフトバンクのデータ使い放題プランと比べてみると
ソフトバンク2人で15,000円−(povo+IIJmio2人で1,430円)=月額13,570円の削減!
年間162,840円の削減!
これだけ通信料が下がったのに、スマホの使用環境はまったく変わることがなくて、なんの不便も感じていません。
注意してほしいこと
自宅のネット回線にも、スマホの通信料金にも、乗り換えにはそれなりのリスクがあります。
我が家の場合でいうと、スマホの乗り換えは本当になんの不満もなく料金だけが抑えられたので大満足なんですが、自宅のネット回線は新しく契約した楽天モバイルの回線があまり安定せず自宅で動画など見る際にカクついたり、時には動画が止まってしまうなんてこともしばしば起こります。
今のところは料金の安さというメリットが勝っているので他社への乗り換えは考えていないのですが、今後やっぱりストレスに感じるようになれば、適宜乗り換えていこうと思っています。
みなさんが通信会社を変更する際はあらかじめよく調べた上で実行し、結果的に契約したネット回線が満足のいく品質ではない可能性もあるということを理解し、取り組んでくださいね。
まとめ
この記事では【無理なく貯める家計管理】について見てきました。
また、長期的な黒字家計を作るための方法として、固定費削減について紹介しました。
要点はこちら
家計管理の目的って?
①毎月の収支を把握する
②家計を黒字化し、安定的に貯蓄を増やす
③生活防衛費を貯め、長期的な資産形成に向けた経済的土台を作る
固定費削減で支出を見直そう
おすすめの固定費削減項目
✔家賃・・・値下げ交渉
✔住宅ローン・・・金利引下げ交渉、借り換え
✔火災保険・・・自分で選んだ保険に乗り換え
✔ネット回線・スマホ通信料・・・同等のサービスで、今より安いプランに乗り換え
✔各種サブスク費用・・・使用頻度の少ない・満足度の低い、これらのサービスを解約
✔生命保険・医療保険・・・公的な保険をしっかり勉強し、不要な民間保険を見直し・解約
家計管理は奥が深くて、「こうすれば正解!」というのがある訳ではありません。
このカテゴリーでは、皆さんが自分にあったやり方を見つけ、少しでも家計が良くなるように様々な家計管理の情報をお届けしていきたいと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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