投資の前に必要な生活防衛資金って何?【必要な金額と貯め方を解説】

カネ増やそ

投資を始めようとすると、よく目にするようになるのが「生活防衛資金」ですよね。

では、いったい生活防衛資金って何なのでしょうか?

この記事では、生活防衛資金の必要性と、必要金額、貯め方について解説していきます。

この記事を読んで分かること

・生活防衛資金ってなに?
・なぜ必要なの?
・どれくらい貯めればいいの?
・どうやって貯めればいいの?

生活防衛資金って何?

新NISAの開始以降、投資に関心を持つ人も増えてきました。

Youtubeや書籍で勉強してみると、必ず出てくるワードが【生活防衛資金】
です。

まずはこの記事の結論はこちら

・投資を始める前に必ず生活防衛資金を貯める
他の目的の貯蓄とは分けて優先的に貯める

・生活防衛資金は基礎生活費の6ヶ月分〜1年分
会社員は6ヶ月分、自営業者は1年分

・生活防衛資金の貯め方は
家計の固定費削減→先取り貯金で優先的に貯める→ボーナスは全額貯める

・家計改善をしても貯まらない場合
バイトや残業でとにかく貯める

生活防衛資金の解説

生活防衛資金とは・・・生活上で起こる、予期せぬ出費や収入の減少に備えて準備しておくお金のこと

例えば

・ケガや急病による手術や入院で現金が必要なとき
・給与やボーナスの減額で家計が回らなくなる
・住宅ローンの金利上昇による支払い増で家計の収支がマイナスになる


あまり考えたくありませんが、何十年も生きていると必ず突発的な出来事による急な支払いが必要になったり、給与の減額や失業などで大幅に収入が減ってしまうこともあります。

そんなときに手元に現金がないと、対処ができずに困ってしまいます。

少額の支払いで乗り切れる場合は、親族にお金を借りるなどすることもできますが、長期に渡って収入が絶たれる場合は、まさに生活が破綻してしまいます。

こんな事態を避けるために、生活防衛資金がとても大切になるんですね。

生活防衛資金の重要なポイント

生活防衛資金は家計を守る上で、最も大事な資金です。

安全・安心に暮らせるように生活防衛資金のポイントを見ていきましょう。

まず、真っ先に生活防衛資金を貯める

生活防衛資金は生活の破綻を防ぐためのお金ですから、その性質上、他の貯蓄よりも優先して貯めていくべきです。

生活防衛資金を貯めてから、その他の「教育資金」、「住宅資金」、「老後資金」を貯めるようにしましょう。

他の貯蓄と混ぜてはいけない

生活防衛資金は生活の危機に直面した時にしか使ってはいけません。

普段の生活費や遊興費はもちろん、【教育・住宅・老後資金】が不足したからと言って、その穴埋めに生活防衛資金を使うのは絶対にNGです。

生活防衛資金は流動性が大事

急な出費や収入減が発生したときに、いつでも、すぐに現金が用意できる状態にしておきましょう。

24時間いつでも引き出しが可能な銀行口座などがベストじゃないでしょうか。

生活防衛資金はいくら必要?

生活防衛資金は投資や他の貯蓄より先に貯めるべきものでしたよね。

では、どのくらい貯めればいいのでしょうか。

結論

基礎生活費の6ヶ月分〜1年分

基礎生活費とは、生活していくのに必ずかかる費用のこと
→住居費、水道光熱費、食費、教育費

ここ注意

遊興費や、贅沢費を入れてはいけない

生活が破綻するかもしれない危機的状況で、遊んでる場合じゃないですもんね笑。

貯めるべき金額が6ヶ月から1年の幅があるのは、家庭の状況によって準備しておくべき金額が変わってくるためです。

具体的には、家族構成、年齢、職業(会社員か事業者か)、頼れる親族の有無などがあります。

一般的に会社員や公務員の場合は基礎生活費の6ヶ月分もあれば心配ないでしょうが、フリーランスや個人事業主の場合は収入が不安定なため、基礎生活費の1年分ほど貯めておくのが無難でしょう。

生活防衛資金はどうやって貯めたらいい?

生活防衛資金の重要性は分かったとしても、具体的にどうやって貯めればいいかイメージできない方もいるかもしれません。

ここでは、どのように生活防衛資金を貯めればいいかを解説していきます。

家計管理をして固定費を削減する

このサイトで何度も登場するのが【固定費削減】ですよね。

家計管理をきっちり進めるうえで固定費削減がいちばん大事なことなんです。


削減すべき固定費とは

・通信費(スマホ、自宅のwi-fi)の見直し
→自分の使用頻度に合わせた適切なサービスに乗り換える

・保険の見直し、解約
→生命保険、医療保険を見直し、不要なものは解約する

・満足度の低いサブスクサービスの解約
→毎月数百円でも積もり積もれば大金に!

他にも住宅ローンの借り換え、賃貸家賃の値下げ交渉、火災保険の乗り換えなど、支出削減の方法はいろいろあります。

専用口座を作って、先取り貯金をしよう!

✔専用口座を作ろう
生活防衛資金は普段の生活費や他の目的の貯蓄とは別の口座に貯めておくのが良いでしょう。

理由は

・どのくらい貯まったかが確認しやすい
・他の貯蓄と混ざる心配がない


✔先取り貯金をしよう
何よりも先に貯めたいお金ですから、給与が入ったら真っ先に生活防衛資金の口座に入金してしまいましょう。

ここに注目!

・貯蓄がはかどる人の順序
収入−生活防衛貯蓄−その他の貯蓄=生活費
このルールを徹底すれば自然に生活防衛資金は貯まります。

・貯蓄ができない人の順序
収入−生活費=貯蓄
こうなってしまうと、生活費の増減によって毎月の貯蓄額が変動してしまい、安定して貯蓄額を増やすことができません。

ボーナスなどの臨時収入はすべて生活防衛資金の貯蓄にまわす

ボーナスを生活費の一部に入れていませんか?

ボーナスは会社の業績によって大きく変動する可能性があるものですから、生活費の一部として考えるのは危険です。

ボーナスを当てにした住宅ローン、カーローンの返済はボーナスが無くなったり減額された場合に対処することが難しくなります。

なので、生活費は毎月の手取り収入の範囲内で収めて、ボーナスや臨時収入は全額、生活防衛資金に入れ、生活防衛資金が目標額に達したら、他の目的の貯蓄に入れるようにしましょう。

【収入が少ないor支出が多い】貯蓄が難しい人は、残業やアルバイト、副業で貯めよう

固定費削減に取り組んでも貯蓄に回すお金がなかなかできないという家庭もあるでしょう。

年代や家族構成によって貯蓄がしにくい時期というのは必ずありますから、そういう場合は、家族で協力して、残業やアルバイトで生活防衛資金を貯めることも必要になります。

まとめ

この記事では、生活防衛資金について解説してきました。

生活防衛資金ってなに?

POINT

生活上の予期しない事態に備えて準備しておくべきお金
・急なケガや病気による出費
・給与やボーナスの減額、失業による収入減

生活防衛資金の重要なポイントは?

POINT

・真っ先に貯める!
・生活費や他の目的の貯蓄と混ぜてはいけない!
・生活防衛資金は流動性が大事!

どのくらい貯めればいいの?

POINT

基礎生活費の6ヶ月分〜1年分
・会社員、公務員は6ヶ月分
・フリーランス、個人事業主は1年分

どうやって貯めればいいの?

POINT

・固定費削減で支出を減らす!
・専用口座を作り、先取り貯金を徹底!
・ボーナスなどの臨時収入を全額入れる
・現状の家計収支で貯蓄ができない場合は、残業、アルバイト、副業で貯め切る!


豊かな暮らしの土台が家計管理なわけですが、その中でも一番重要なものが生活防衛資金なんですね。

自分や家族が予期せぬ事態に陥ったときにも、しっかり守れるだけのお金があれば、日々の生活、仕事や副業へのチャレンジも安心して続けられるでしょう。

みなさんも是非、頑張って生活防衛資金を貯めて、豊かな暮らしの土台を固めていきましょう。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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