NISAやiDeCoが少しずつ広まっており、投資を始めてみたいけど、何を買えばいいか分からないという人も多いですよね。
この記事では、投資初心者にまず始めてほしい、インデックス投資について解説していきます。
豊かな未来のために、資産運用の第一歩を踏み出してみましょう。
✔インデックス投資って何?
✔インデックス投資のメリット・デメリット
✔どんな銘柄を買えばいいの?
✔投資を始める前によく理解しておくべきこと

インデックス投資こそ【現代の資産運用の最適解】
投資と言ってもいろんな投資方法があるんですが、インデックス投資はその中の1つです。
では、このインデックス投資が個人投資家にこんなにも支持されている理由は何でしょうか?
インデックス投資こそ個人が資産形成する上で最も理想的な投資方法だから
それではインデックス投資がどんなものなのか見ていきましょう。
インデックス投資とは何か
インデックス投資とは指数(インデックス)に連動する運用成果を目指す投資方法です。
みなさんもニュースなどで「日経平均株価」や「ダウ平均株価」といった言葉を耳にしたことがあると思います。
あれがまさにインデックス(指数)なんです。
では、インデックスが何かというと、その市場全体の平均だと思ってください。
たとえば日経平均株価なら東証プライムに上場する225社の株価の平均ということです。
インデックス投資はその市場の平均点を取りに行く投資方法だと覚えてください。
日経平均に連動するインデックス商品を買えば、日本を代表する225社の平均リターンが得られるってことですね。

代表的な指数(インデックス)
インデックス投資の対象となる指数は世界中にあります。
私たち日本人に馴染みのある代表的な指数はこちら
✔🇯🇵日経225・・・東京証券取引所プライム市場に上場する約2,000銘柄の中で、流動性の高い225銘柄
✔🇯🇵TOPIX・・・東京証券取引所に上場している企業のうち、条件を満たす約2,000銘柄
✔🇺🇸S&P500・・・ニューヨーク証券取引所やナスダック市場などに上場している、米国の主要500銘柄
✔🇺🇸NASDAQ100・・・ナスダック市場上場企業のうち、時価総額上位の約100銘柄(米国外企業を含む)
✔🌎️MSCI ACWI・・・世界の先進国と新興国、47カ国の約3000銘柄
例えばNISAでも人気のS&P500に連動する投資信託を買ったとすると、下の画像のようになります。

AppleやGoogleなど誰でも知っている大きな会社への投資額は大きく、小さな会社への投資額は少なくなっています。
企業の成長、衰退に合わせて投資比率が自動で変わるため、個人投資家は何もすることなく、その時点での最良の企業に効率よく資金を投じることができるんですね。
インデックス投資のメリット
多くの投資系Youtubeerや投資本でインデックス投資が推奨されているのはなぜでしょうか。
ここではインデックス投資のメリットを解説しますが、同時にこれが「投資」をする上で最も重要なポイントなので、よく理解してください。
コストが安い
投資をするうえでコスト(手数料)はとても大事です。
投資のリスクやリターンは過去の実績を参考にできても、正確に予測することは不可能です。
ですが、コストは投資する時点で決まっているため、コストの低い投資信託を選べば、その分リターンを上げることができます。
投資家が自分でコントロールできる数少ない、リターンを上げる行動が「低コストの投資信託を買う」ことです。
NISAなどで投資信託を買う場合は以下のコストを目安にしてください。
✔売買手数料がゼロの投資信託を選ぶ!
✔信託報酬が0.1%以下のものを選ぶ!

分散が効いている
「卵を1つのカゴに盛るな」
昔から言われている格言なんですが、とても明快で分かりやすいですよね。
卵を10個持っているとして、1つのカゴに全部の卵を入れていると、カゴが1つ落ちれば全部の卵が割れてしまいます。しかし、もし5つのカゴに卵を分散していれば、損失は1/5で済みます。
NISAで積み立てることができる、優良な投資信託を買っていれば、この「分散」が十分に効いているので、安心して投資を続けることができます。
日経225なら225社、S&P500なら500社、ACWIなら3,000社以上ですからね。
これらの指数に連動するインデックス商品に投資をしていれば、きっちり分散できているので安心です。
長期で運用をするとリターンが安定する
一般庶民が堅実に資産を増やそうとするなら、長期投資一択と言っていいでしょう。
このグラフが分かりやすいので見ていきましょう。

これは米国株式の成績を長期にわたって集計したものです。
1年だけ保有した場合は最大リターンは+ 52%で、最小リターンは−37%ということですね。
このグラフで分かるポイントはこの2つ
✔ 投資期間が長くなるほど、リスクもリターンも均され安定していく
✔ 投資期間が長くなるほど、リターンがプラスの領域に収束していく
このような優良なファンドを長期で保有できれば、数十年後には資産が大きく成長している確率が高いです。
インデックス投資のデメリット
・短期で利益を出したいと思っている人には向いていない
・市場平均を狙う投資なので、一部のアクティブファンドや個別株にリターンで負けてしまう
あえてデメリットと書きましたが、これらのデメリットは長期投資家にとってはデメリットではありません。

短期の上げ下げなんか気にしてんと、長期でドーンと構えといたらええねん!

ってことですよね。
どんな投資商品を買えばいいの?
NISAでも圧倒的に支持される2つの銘柄
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
米国を代表する約500の企業に投資・・・個人投資家の圧倒的な指示を受ける、日本を代表する投資信託
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
全世界47カ国・約3000の企業に投資・・・将来どこの国が伸びても安心、S&P500と人気を二分する
過去30年間の成績で見ると米国株が強かっのでS&P500のリターンが良かったのですが、これから先どうなるか、誰にも分かりません。
これからもアメリカが強いと思う人はS&P500でいいですし、これから先はどこの国が伸びるか分からないから全世界に投資したいと思う人はオールカントリーでいいでしょう。

投資を始める前によく理解しておくべきことは?
インデックス投資のメリットでお伝えしましたが、個人が行う投資において【長期・分散・低コスト】これが最も大事なことです。
よく分散された、低コストの投資信託を買って、あとは長期で保有し続ける!
これだけと言ってしまえばそれまでですが、これを徹底できない人がとても多いのです。
「分散と低コスト」は買い付ける際によく注意すれば問題ないのですが、一度買った投資信託を長期で持ち続けるということは本当に難しいことなんです。
長期投資といえば15年以上を指す場合が多いのですが、15年、20年もの間、何度も訪れる暴落を乗り越えてホールドし続けなければなりません。
不景気や、為替の影響、日米の金利差、さまざまな要因で株価が大きく下落する局面が何度もあるはずです。
そんな暴落局面で多くの投資家が株や投資信託を売却して市場から退場していまいます。
一度退場してしまうと、次の株価の上昇を取り逃がしてしまい、その苦い経験から二度と投資の世界に戻ってこなくなることが多いのです。
そうならないために必要なことは
長期で投資しているんだから、短期の株価の値動きには一喜一憂しない!!
これに尽きます。
15年後、20年後に増えていればいいんです。
投資をはじめると、数ヶ月以内に必ずそれなりに大きな下落を食らいます。
その時に株価が気になって仕事が手につかない、夜も寝れない、こんな状態になるのであれば、それは「あなたのリスク許容度をオーバーしている」ということです。
多少株価が下がってもドキドキしないくらいの投資額に調整する必要があります。
こうやって、少しづつ微調整しながら心地良く投資を続けられるようにしていきましょう。
最後にインデックス投資を深く理解するための書籍をご紹介しておきます。
ジョン・ボーグル著/インデックス投資は勝者のゲーム
私自身も何度も読み、長期投資のマインドセットを育んだ書籍なので気になる方は読んでみてくださいね。


まとめ
この記事では、インデックス投資について解説してきました。
投資初心者の方がNISAやiDeCoで初めて投資をするなら、インデックス投資が最適解だと言えます。
ポイントはこちら
指数に連動し、市場平均のリターンを狙う投資方法
🇯🇵日経225・・・東京証券取引所プライム市場に上場する約2,000銘柄の中で、流動性の高い225銘柄
🇯🇵TOPIX・・・東京証券取引所に上場している企業のうち、条件を満たす約2,000銘柄
🇺🇸S&P500・・・ニューヨーク証券取引所やナスダック市場などに上場している、米国の主要500銘柄
🇺🇸NASDAQ100・・・ナスダック市場上場企業のうち、時価総額上位の約100銘柄(米国外企業を含む)
🌎️MSCI ACWI・・・世界の先進国と新興国、47カ国の約3000銘柄
・コストが安い
・分散が効いている
・長期では資産が増える可能性が高い
・短期ではリターンが出にくい
・一部のアクティブファンドや個別株にリターンで負けてしまう(こともある)
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
→米国を代表する約500の企業に投資
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
→全世界47カ国・約3000の企業に投資
・投資は【長期・分散・低コスト】を徹底
・暴落があっても何があってもホールドし続ける
・自分のリスク許容度を知り、適切な投資額に調整する
投資を始める第一歩としてインデックス投資は最良の選択肢だと思います。
少しでもやってみたいと思ったら、勇気を出して飛び込んでみましょう。
証券口座を開設する際は、手数料の安いネット証券がおすすめです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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