みなさんのお家では車に乗っていますか?
以前は一家に1台、地方では1人に1台が当たり前だった車の保有台数。
しかし、近年ではこの傾向にも変化が見られるようになりました。
この記事では、家計の固定費削減の観点から、車を買わずに生きる暮らしを考えてみます。
・車を買わない人が増えているのはなぜ?
・本当に車が必要?考えるべきポイントは?
・我が家が車を手放して削減できた金額


もう車はいらない!?/車生活を見直すべき理由
車を手放しノーマイカーライフを選ぶ人には、どんな動機があるのでしょうか。
お金と、その他の理由について見ていきます。
お金の事情
車を要らないと感じる大きな理由がお金ですよね。
ここ数年の物価高騰で車の本体価格も上昇していますし、車の所有にかかる各種費用も高騰しています。
加えて、「賃金の上昇が望めない」や「教育費や住宅費に圧迫されて車が買えない」といった理由が容易に想像できます。
ここで車を所有することで発生する費用を見てみましょう。
車の本体価格以外の費用がこちら
・駐車場代
・ガソリン代
・消耗品費(タイヤ・オイル交換)
・任意保険料
・税金
・修理代

月々の費用は車種によって差がありますが、軽自動車で1万円〜3万円、普通車で5万円〜6万円くらいでしょうか。
これに車体価格が乗っかってくる訳ですから、相当重い出費です。
この車関連費がごっそり削れれば、家計にとっては大きなプラスになります。
ここで驚愕の試算をみてみましょう。
条件
・20歳から70歳まで車に乗る
・7年ごとに買い替える
車体価格930万円+維持費1,900万円=2,700万円
車体価格1,500万円+維持費2,350万円=3,850万円
車体価格2,450万円+維持費2,750万円=5,300万円
※参照:グーネット
いかがですか?
軽自動車やコンパクトカーでも中古マンションが買える額ですし、普通車になると都心以外ならどこで
も新築の戸建が買える金額になっていますね。
価値観・環境の変化
お金の問題以外に、人々が「車を買わない」選択をし始めているのには、どんな理由があるのでしょうか。
・公共交通機関が充実
都会やその郊外では、電車やバスの路線が発達しているので車に頼らなくても生活ができます。
・カーシェアや格安レンタカーが普及してきた
車は使いたいけど、限られた場所と時間だけ利用できれば良いというユーザーは多くなっています。
・「車がカッコいい」や「車を持って一人前」などの従来の価値観がなくなった
だいぶ前からこの傾向は見られますが、若者の「車に対する憧れ」のようなものは少なくなっているのでしょう。
ホントに車は必要?考えるべきポイント
現在車を所有している方、これから購入を考えている方に、是非やってほしいのが「本当に車が必要かどうかをよく考える」ということです。
私自身も若いときには車に憧れがありましたし、1年前までは車に乗っていました。
しかし、コロナ禍以降の様々な社会の変化の中で、自身の暮らしを見直した結果、「車いらんな」となりました。
もちろん、地域、家族構成、職業などによって、どうしても車が必要な場合もあるでしょう。
本当に車は必用?/考える順序はこちら
1「自分が車を所有しているのはなんで?」と自問してみる
2 いくつか答えを出してみる
3 その答えが、生涯で支払う大金(家が買えるほど)に見合う価値のあるものか考える
最寄り駅まで10kmある、幼い子が複数いる、親の介護に必要、障害者がいる、車が生きがい
→これらの理由なら、車を所有するのは理解できるところです。
車が無くては生活が成り立たないという状況では、もちろん車を所有することが妥当な答えですよね。
ただし、その場合でもカーシェア・レンタカー・タクシーなどの選択肢を検討してみることも大事です。
そして、「車は必要」と決めたとしても、できるだけ中古車の購入を検討しましょう。
では次のような理由ならどうでしょか。
親兄弟・友人など身近な人がみんな乗っているから、あると便利だから、見栄を張りたいから
→これらの理由なら、車を手放す決断をしたほうが良いでしょう。
どの理由も、生涯で数千万円を払う価値があるかどうかよく考えてみましょう。
我が家の断車離と周囲の人々のクルマ事情
我が家の断車離
私たち夫婦は2016年から2024年まで車を保有していました。
当時は2人ともこの地域に引っ越してきたばかりで、なんとなく「車がないと不便かなー」というありきたりな理由でマイカーライフを始めました。
しかし、今ではこの決断に少し後悔しています。
理由は
・電車もバスもタクシーもあって、移動に困ったことがない
・徒歩圏内にスーパーもコンビニもいっぱいある
・アウトドアな趣味もなく遠出も滅多にしない
7年間乗ったので、もちろん愛着はありましたが、支払った金額を考えると、もったいなかったなと思っています。
車は購入したのではなく、リース契約でした。
月々3万円のリース料金以外に、タイヤやバッテリーの交換費用、任意保険料、ガソリン代も別途支払っていました。
それらを合計すると年間の費用は45万円ほど。
車を手放したことで、この45万円が家計にプラスされ、ほとんど全てを貯蓄に回す事ができたので、貯蓄率が大きく改善されました。
この決断ができたおかげで、我が家では以前よりも格段に安定した家計になっています。

周囲のクルマ事情
私たちの住んでいる地域では「車は1人に1台」が浸透しているので、当たり前のようにみんな車に乗っています。
大学に入るときや就職するときに所有する人が多い印象です。
でも、現在住んでいる地域は
【駅近、コミュニティーバスあり、スーパー多い、飲食店いっぱい、ショッピングモールもある】
こんな、超便利な地域なんですよね。。。
それにも関わらず、20代から70代くらいの人で車に乗っていない人を探すほうが難しいくらいです。
この人たちの中で、本当に車が必要な暮らしをしているのってどのくらいの割合なのかなって考えてしまいます。
まとめ
この記事では、【車生活を見直して固定費削減】について解説してきました。
車生活を見直すべき理由は?
生涯支払う車関連費用は数千万円になるから
車を手放すべきかどうか考える時の判断基準は?
【どうしても必要な環境にある】
→車の所有は妥当
・まずはカーシェア・レンタカー・タクシーなどの選択肢も検討しよう
・車を買うのであれば新車ではなく中古車にしよう
【周囲の雰囲気や影響・見栄のため】
→車を手放すことを考えよう
ここまで見てきたように、車を所有するのは本当にお金がかかります。
そのお金を他のもっと大事なことに使えたり、将来のための貯蓄にできたら、お金の悩みは大幅に軽減されるんじゃないでしょうか。
是非、ご家族で話し合ってみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント